南越消防組合

消防組合オフィシャルブログ: リチウムイオンバッテリーに潜む危険

« 蛍光ランプからLEDランプへの交換には注意が必要です! | メイン | 感震ブレーカーを設置しましょう! »

2024年7月19日 (金)

リチウムイオンバッテリーに潜む危険

スマートフォンが普及した現代では、「バッテリー」が身近なものになっています。

バッテリーにはいくつか種類がありますが、その中のリチウムイオンバッテリーは、

充電することで繰り返し使用でき、そして大容量の電力を蓄えることができます。

しかし、このような便利なものには、れた危が潜んでいます。

今回は、このリチウムイオンバッテリーに潜んでいる危険性についてご紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そもそも、リチウムイオン電池とは?

「正極と負極を持ち、その間をリチウムイオンが移動することで充放電を行う電池のこと」です。

リチウムイオン電池は大容量の電力を蓄えることが可能なので、幅広い様々な用途で用いられています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

リチウムイオンバッテリーの何が危険なの?

リチウムイオンバッテリーの中には可燃性の電解液が含まれていて、一度発火すると大きな火災に発展する恐れがあります。

近年、「非純正バッテリー」というものが出回るようになりました。

「非純正バッテリー」とは、機器本体のメーカーとは無関係の業者から販売されているバッテリーです。

純正バッテリーとそっくりですが、それよりも安価で販売されています。

「非純正バッテリー」は機器本体のメーカーが、そのバッテリーの設計や品質管理に一切関与していません。

そのため、この中にはリスクの高い製品も含まれています。

非純正バッテリーによる事故は市場に出回りだした翌年から急激に増加し、この事故のほとんどが火災に至っています。

非純正バッテリーが原因の火災で建物が全焼してしまった事案も発生しています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

それでは、非純正か純正どのように見分ければいいのでしょうか?

Point1 純正品に比べて極端に安価でないか

Point2 事業者の連絡先が正しく記入されているか

Point3 製品説明の日本語がおかしくないか

Point4 PSEマークに事業者名が一緒に書いてあるか

(※PSEマーク…電気製品が安全性を満たしていることを示すマーク)

また、純正バッテリーでも使用方法によっては危険が潜んでいます!

熱い車内でバッテリーを放置した長年使用し続けている等の場合は爆発の恐れがあるため注意が必要です!

Point1 バッテリーを落とした・強い衝撃を与えた

Point2 バッテリーが膨らんできた

Point3 電気機器を使用した際に、異臭または異音がする

Point4 電機機器が使用できる時間が短くなった

Point5 充電が最後までできない

上記のような状態の場合はただちに使用をやめるようお願いします。

これからの季節は、キャンプ等のアウトドアでの活動も増えてきます。屋外での活動に、充電式の電気機器はとても便利です。

品質が保証されている純正バッテリーを正しい取り扱いで使用し、火災を未然に防ぎましょう!

参考資料:NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)

「低価格・高リスク」の非純正バッテリーに注意

https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2024fy/prs240627.html

こちらもご覧ください!「意外と身近に、危険物~リチウムイオン電池の火災に注意~」出典:全国危険物安全協会