第69回文化財防火デーに伴う消防訓練を実施しました!【南消防署河野分署・南越前消防団トピックス】
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去る令和5年1月29日、10年に一度の最強寒波が続く中、南越前町大谷の八幡神社において第69回文化財防火デーに伴う消防訓練を実施しました!
訓練会場の南越前町大谷地区は、激甚災害に指定された令和4年8月豪雨時に土砂崩れが多数発生しました。家屋が飲み込まれ、主要道路は寸断され、地区全体が陸の孤島となるなど多大な被害を被った地域でもあります。
今なお災害の爪痕が残り、「復旧」道半ばの同地区において、住民の心の拠り所となり地区中央に鎮座するのが、今回の訓練会場である八幡神社です。文化財の指定は受けておりませんが、災害から立ち上がる住民の心の支えである古社を火災から守るべく、今回訓練を実施しました。
火災発生!(訓練)
一閃の雷が八幡神社を直撃!折からの強風に煽られ、瞬く間に八幡神社からの火の手が上がりました(想定)。
地区を巡回していた区長が火災を発見し、迅速に119番通報をするとともに、付近の住民と力を合わせ懸命の初期消火を実施します。また、大谷自警消防隊長でもある区長の下命により、自警消防隊がいち早く現場に駆け付けます。
消防隊出場!
119番通報を受信した指令情報課から、南消防署河野分署の消防ポンプ自動車(南越6号車)と地元消防団である南越前消防団桜橋分団の全自動ポンプ積載車に出場指令がかかります。
指揮を執る南越6号車小隊長が区長から情報を聴取し、各隊に安全・確実・迅速な「文化財(模擬)の搬出保護と出火建物の火勢鎮圧」活動を下命します。幸い逃げ遅れ者はいないようです。
屋内進入!放水始め!
本殿が炎上する中、延焼危険のある拝殿内部に進入した河野分署隊が内部から貴重な文化財(模擬)を搬出しました。
河野分署・桜橋分団・大谷自警隊が連携し、八幡神社を放水で包囲!これ以上の延焼を防止するとともに、八幡神社の焼損を最小限に留めるべく、決死の放水を行います。
無事鎮火…
迅速な119番通報、初期消火、各消防力の適切な活動による『消火の連鎖』ががっちりと噛み合い、被害を最小限に留め無事鎮火に至りました。
訓練後は、南越前町教育委員会事務局長様、大谷区長様よりご挨拶、また、消防団長より訓示をいただき、改めて日頃の防火意識の大切さを胸に刻みました。
「with コロナ」がより鮮明さを増しそうな令和5年の始まりとともに、南越消防組合管内では建物火災が多発しています。(1月18日からの1週間で3件発生)
各家庭・職場において、今一度火の元(調理器具、暖房器具、電気関係等)の確認をお願いします。